僕の新しい論文、『2つの集団で構成される社会で一般交換を維持させる利他行動の特徴』がようやく心理学研究に掲載内定しました。
これは博士論文の中核を成す部分を載せた論文ですね。
ここには、集団の内部に限定された一般交換(間接的互恵性)の成立が進化シミュレーションによって示されたということから、これまでの先行研究では指摘されていないような新しい利他行動の成立基盤として、集団を利用する方法があるのではないかということを主張した研究が記載されています。
なんだかこれまでの論文の研究とあまり変わらないじゃないかと感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、この説明からも分かるように、今回の研究の最大の特徴は、利他行動研究の文脈に則しているという点です。
つまり、僕の研究からこれまでの利他行動研究に対して、どのような新しいことを提言することができるのか、そういった学術的な意義を重視した研究を行ったということです。
よって、先行研究の結果と僕の研究の結果を比較するために、これまでの利他行動研究で標準的に用いられている利他行動の行為者と受益者がランダムに選ばれるというランダムマッチングパラダイムを採用した進化シミュレーションを行っています。
というか、最近は、こうした利他行動からの文脈から話をすることばかりなので、『研究テーマ』の記載内容を変えたほうがいいですね・・・。
まぁ、まぁ!それはまた今度で(笑)
もし新しい論文に興味がある方がいらっしゃいましたら、僕のメールアドレス、もしくは、お問い合わせのページから連絡ください。掲載内定したばかりなので、論文そのものをお渡しすることはできませんが、論文の最終稿をお渡しいたします。