どうも。またまたお久しぶりですね。
先日、「授業準備と運営~学習者の認知・心理的側面から~」という講演(https://ctl.high.hokudai.ac.jp/20170614/)に参加してきました。
まず、正直な感想からいうと、予想していた以上に面白い講演でした。
授業の仕方に関する講演に参加することはめずらしいので、その内容と感想を忘れないためにもブログに記載します。
この講演では、東北大学の邑本俊亮教授が、学習者が集中できる授業、学習者の理解を促す授業を行うための準備や運営をどのようにすればよいのかに関して、非常に詳細かつ具体的に説明してくださいました。
僕自身も大学1年生から予備校などで教鞭を取り、大学院生になった後も専門学校や大学で教えています。なんだかんだもう9年間ぐらいなんらかの形で教壇に立っています。
その中で、「どういう授業が分かりやすい授業か」ということを予備校で教わったり、自分で試行錯誤したり、他の人の授業を見て参考にしたりしてきました。
(余談ですが、その予備校は教師の教育に非常に力を入れている予備校で、ビデオ研修なるものがあって、持ち回りで毎日誰かの授業風景をビデオに撮って、みんなでよい点悪い点を批評し合うという会が開かれていました。僕も週に一度ぐらいは順番がまわってきていました。懐かしい)
邑本俊亮の講演では、「どういう授業が分かりやすい授業か」もしくは「どういう授業がよい授業か」ということに関して、僕が今までの経験の中で他人に教わったり自分で試行錯誤してきたことはもちろん、今まで僕が思いもよらなかったことなどが、心理学や認知の知見などを基に、きちんと整理して具体的に説明されていました。
よかった点は、講演の内容がちゃんと心理学や認知の知見などを基にされているところと、講演の内容に具体性があったところでした。例えば、メリハリのある授業がよいというだけでなく、どのような点や側面においてメリハリがあったほうがいいのか、具体的にどういう方法によってどういうメリハリをつけたらよいのか、そういうことを説明していただけました。そして、さらに、それがどういう効果を持つのかが心理学的に解明されていました。
そのため、実践の教育の場に生かしやすい内容の講演だったと思います。
まとめると、講演に参加したことで、まず、僕が今まで試行錯誤してきたり予備校などで教わったりして実践してきた、「どういう授業が分かりやすい授業か」に関する様々な点が明確化され整理されました。そして、さらに、それがどういう効果を持つのかが精緻化されました。なので、これまで授業で実践してきたことに関しても、改めてそれらを意識的に実践することができると思います。
また、今まで僕が思いもよらなかった新しい点も学ぶことができました。
講演で学んだことは今後の授業実施に必ず役立つと思います。参加してよかったです。